折った筆
番田 


誰にも会わなかった休日が過ぎた
もう 僕の部屋の窓は 暗い 
映画だけでも見なければと思っていたが
だけど 今日は少し 寒い日だった


僕が何をしなければならないのかを
時々 僕は考えている そして
僕は絵を描いている ああ
昔は画家になりたかった 僕だけれど


だけど桜は もうじき 咲くのかも知れない
僕はコンビニでコーヒーを買うことだろうし
そして 桜を眺めることだろう
浮足立つ人の溢れる あの 小道で きっと


僕は今は何も夢はないのだ そして
ただ 淡々と仕事をこなすだけの日々の中で
本を読んでいる 時々 そして
なんとなく人の心に思いを馳せているだけ



自由詩 折った筆 Copyright 番田  2018-03-18 23:52:20縦
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