永遠
水宮うみ

彼女の瞳は星空だ。
彼女の大きな目に、誰もが吸い寄せられる。
人は死後、彼女の瞳のなかの世界へ行くらしい。
星になった人々が、彼女の目のなかできらきらと輝いている。
僕も死んだら、彼女の瞳の星のひとつになるのだろう。

いつか彼女が死んでも、きっと彼女の瞳は永遠に残る。
空を見上げれば、彼女の眼差しがそこにある。
彼女の瞳のなかの一番星として、死後も彼女は輝き続ける。


散文(批評随筆小説等) 永遠 Copyright 水宮うみ 2018-02-28 19:29:14縦
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