嘘の光
ヤスヒロ ハル

『嘘のひかり』

空のデニールが濃くなる
傷口のような月は黄色い
JKは皆つまらなそうだし
母親は皆物憂げ
睡眠薬の夢が覚めたら
街に溜まるしずく

夜露ってどこから来たの?
どこにいってしまうの?

『本当は死にたくなんてないよ
でも、今はいなくなりたいよ』

祈りは風になり
夢は揺り返す

夜露はどこから?

もう朝だよ
嘘の時間だ
嘘つきの光だ

脱ぎ捨てられたストッキングが
ブラジル辺りで
伝線してる


自由詩 嘘の光 Copyright ヤスヒロ ハル 2018-02-19 22:19:30縦
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