季節のある街
こたきひろし

綺麗に折り畳まれた記憶の布には
美しい刺繍
綺麗に折り畳めなかった記憶の布には
汚れた滲みができていた

構うことなく
人間を生きる
人として生きるために
日々を重ねていく

未来に向ける眼
過去を振り返る眼
時間は止まらない


人間が生きる
人間を生きる

いったい何の為にかは解らない


自由詩 季節のある街 Copyright こたきひろし 2018-02-16 07:25:51
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