水虫ジュク夫「振る舞いたい」
花形新次

言葉の連なりによって
生み出される
イメージやリズム

本当の詩人達の
問題意識が
今何処にあるのか
私は知らない
知る能力がない

それは音楽についてもそうだし
絵画についても、映画についても
最近ブームの将棋についてだってそうだ

つまり、なあーんにも知りゃあしない
空っぽ、無、0、ナッシング!
あらゆることに対して
ど、も、ど、のど素人

だが、しかし
カッコ良さげなのは
何となく分かるので
知っているかのように振る舞いたい

「そう、振る舞いたいんだ!」

思わず興奮して叫びながら
立ち上がった

目の前には
怖そうなおにいちゃん

「ああ💢、クソじじい、何か文句あっか?」

「いえ、ございません・・・・」

京浜急行各駅停車
浦賀ゆき
黄金町付近
優先席にて



自由詩 水虫ジュク夫「振る舞いたい」 Copyright 花形新次 2018-02-13 16:32:47
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