イコライザー
藤鈴呼


右か左か迷う道
看板が 曲がってはいないか
平衡感覚は 失われては いないか
自問自答する瞬間は 
何時だって 閉口するだろう

奥歯を噛み締めて
次の弾が来るのを待つ
弾けた姿は好きかい?
はじけ飛ぶような風船に乗って
何処まで大きくなれるのだろう

心の重み
身体が増えても 変わらなずに
齢を重ねても 何も増えない
大人びた仕草 その中に
弾丸を 隠し持っていてね

チコチコと動く 少女の足元
時に光る 素敵なミュール
彼女の中心部に住むミューズ
今は姿を見せない
きっと 大人になれば きっとと
待ち望んでいる

今わの際のジャッジメント
未だ間違ってはいないか 迷いながらも
放つ一言に 重みを乗せて
ブレないように 真正面を見据えた
際立つ空気 真空寄りの美しさに
瞳に光る 涙

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自由詩 イコライザー Copyright 藤鈴呼 2018-02-13 10:46:37
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