夜叉五倍子
孤蓬


〇 風花かざはな水面みなもは蒼く航跡みを白く

〇 風花に羽振はぶかですぐ長元坊ちやうげんばう

〇 盛者必衰じやうしやひつすい風に干からびくずの豆

〇 眞葛さねかづら裸となりぬ春隣

〇 うばらの實赤きも殘り春立ぬ

〇 東風こち寒くシャフト軋める風車

〇 紀元節帚目はうきめしるむらの宮

〇 臘梅らふばいのはな飽かぬかも子ら三人みたり

〇 袖白きひたき近しく日のあた

〇 野胡桃のぐるみとげ悉皆ことごと春陽はるひ

〇 野胡桃に非ず夜叉五倍子やしやぶし二本差

〇 噓噓噓噓きよきよきよきよ白腹しない現れ闇に入る

〇 梅が枝の我が家にあらで他所の庭


俳句 夜叉五倍子 Copyright 孤蓬 2018-02-12 16:53:09縦
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