いつかゼロになるとしても
水宮うみ

いつかゼロになるとしても、一歩ずつ進んでいこう。
いつかゼロになるとしても、1を足せば、すぐにゼロじゃなくなる。
それに、いつかゼロになるとしても、決して無になるわけじゃない。
ゼロという数が、そこにある。
何もかも失うことなんて、できない。
目には見えないけれど、僕らの身体にはきっと、無数のゼロが足し合わされていて、
無数のゼロは僕らを守ってくれている。
だから今日こうやって、一つの詩を安心して書くことができた。
たとえいつかゼロになるとしても、目の前の君が笑ってくれたら僕は十分だ。


自由詩 いつかゼロになるとしても Copyright 水宮うみ 2018-02-08 21:36:08
notebook Home 戻る  過去 未来