untitled
かとり
まるで空みたいに
高台から見える海が
広かったからだとおもう
一帯をただ遺跡と呼んで
疑わなかった
石を通う風や
名前を知らない植物たち
目瞬きのたびにreloadするかたちを
追いかけて灯台に出た
今そのときの写真を見ている
遠くのアーチの陰に
雪が届けばいいと思う
自由詩
untitled
Copyright
かとり
2018-02-08 20:56:56