どうしようもなくならなきゃ安心なんて
竜門勇気


誰かが知ってる
言葉はいつも
僕の王国の
使者になる

扉を叩いて
胸に手を
見つけた星を
売りつける

クソにはクソの
幸せを
一人でいれば
二人分
くれてる光の
差す先に
いつもの
朝は用がない

どうしようもないときにだけ
僕は安心できるんだ
未来なんて決まってなきゃ
ただの嫌がらせだよ

うちのめされても
立ち上がらなきゃ
歩くことなんて出来ないのさ
そんなこと
解ったからってなんだっていうんだ?

いつもの朝に
あの坂を
冷たい指を
擦り進む

絡んだ紐を
引っ張って
絡んでいくのを
笑ってる

壊れたものにしか
永遠を見れない
正義の全てや
諸悪の根源
綺麗すぎて嘘に見えるんだ

自己実現とか
新しい価値観でできた世界
鈍さで見えてくる
中途半端な自由が
どうしようもなくなるまで壊れなきゃ
安心なんて



自由詩 どうしようもなくならなきゃ安心なんて Copyright 竜門勇気 2018-02-07 00:26:26
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