生かされる命
電光石火

自分が今ここにあるのは
ずっと昔に誰かがいた証明でもある
そこから続いたずっと先に自分がいて
ここに立っている

生きていても
誰かが自分を
ほめたり
責めたり
勇気をくれたり
怒られたり

そんな誰かのために
必死になって今を生きている

いつもどこかで誰かが
自分と関係していて
この命を燃やすための
薪をくれている

生かされている命を生きている
という感情と
自分の意志で生きている
という感情が
交錯すると複雑な
心持ちになって
少しだけ人にやさしくなれる気もする

必死で生きている人をみると
必死で生きようと思うし
辛く生きている人をみても
必死で生きていこうと思うし
必ず死ぬから生きようとも思うし

誰かとの関係性のなかで
ずっと昔から続いている命なのだから
きっと自分も誰かの命に
なっているのだから








自由詩 生かされる命 Copyright 電光石火 2018-02-06 11:57:25
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