明けない夜
1486 106

凍えるような夜の空気に包まれていたかった
満月はそれでも道を照らそうとするから

僕はまた歩き出そうとしてしまうだろう
本当の気持ちと向き合うこともなく

ただ何も決まらないまま考えていたいだけ
明けない夜の帳の中で

賑やかな午後の空気は好きになれない
太陽は嫌でも町を照らそうとするから

全ては光が当たっているだけで
何一つとして輝いていないんだ

ただ何も決められないままじっとしていたいだけ
明けない夜の静寂の中で

全ては闇から始まったはずなのに
光こそが正しいとどうして言えるの


自由詩 明けない夜 Copyright 1486 106 2018-02-02 18:30:35
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