ワタシのきもち (エルサポエム)
渡辺八畳@祝儀敷

いつまでもいっしょにいたいって
わがままかもしれないけれど
でも心の底からそうおもってるの
運命の人に出会えたシアワセ
それをずっと抱きしめていたい


キミをすきになればなるほど
キミをおもうワタシのきもちは増えていって
「あいしているよ」って
キミがいってくれるだけで
ワタシのしあわせが積もっていく


キミとLINEしてると
キミをすぐ近くに感じて
返信を待つもどかしさや
手術台の上で潰される無花果まで
とっても愛おしく思えてくる


キミと手をつなぐとき
ミシンの剛腕は盲目と果てた犬を覆し
こころがあったっかくなる
裏切り者の天秤は日光の咎を捏造した
この時間が永遠につづいてほしいなって


サヨナラしてすぐにキミと逢いたくなる
液晶は恥じらうこと無く媚態を晒し
コウモリ傘は石綿へと変貌する
電子の予知までもが屠られてしまった
恋ってこういうことなんだね


無線機が粗暴な計画を公表する度に
連峰が乾いた怒号を放つが
白い土壁に絡まった蜘蛛の死骸が
忘れられた瀧だとは誰も気づかない
ずっとずっとダイスキだよ!


腐乱した聖書がそこらじゅうに落ちている
四肢の生えた拡声器はまったく憚らない
老婆は稀薄になりながら彷徨うばかりだ
注意すべき大気なぞもはや存在しない
病原菌は固化した葉脈を駆け巡っていく


自由詩 ワタシのきもち (エルサポエム) Copyright 渡辺八畳@祝儀敷 2018-01-31 02:40:46
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