1486 106

厚手のカーテンが太陽の光を遮って

この目はすっかり闇に慣れてしまった

体の中の水分は失われていく一方で

瞼を腫らした赤い目だけが光っていた

私を呼ぶのは一体誰?

誰かが私の窓を叩いた

音を取り戻した静かな部屋の中で

時計の針が微かにリズムを刻んでいる

厚手のカーテンを開け放ったなら

まるで太陽みたいな貴方が笑っていた


自由詩Copyright 1486 106 2018-01-29 21:14:31
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