生命の躍動
電光石火

躍動するように生命を
燃やしつくした人を前に
自分の鼓動を聞いてみる
その音に呼応して
生きている自分を確認する

彼は確かに死んでいるのだ
死んでいる魂の前で
生かされている自分を確認するとき
果たして自分の存在自体が
不安になって
思わず鼓動を聞いてみる

自らの意志で動いているのか
動かされているのか
このわからない衝動は
こうして文字を残さなくていけないほど
恐ろしく
素直で
心の奥から湧き上がってくる感情を
抑えることができない

死んでしまった躍動する生命が
自分とシンクロして
自分の生命を知る

不思議だが当たり前の
結論に
ただただ茫然とする

生きているのだ
ということは
生かされてもきたのだ
今までも
これからも











自由詩 生命の躍動 Copyright 電光石火 2018-01-28 01:31:10
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