ラ・カンパネラ
TAT
フィッシュマンズの佐藤君とか
ベイブルースの高山さんとか
清志郎さんとか
時はいつもふいに
ほんとうに大事なひとを
いっぴきだけ連れてゆく
一頭だけ柵を離して
急にすぐ連れてゆく
無邪気な何も知らない子供が
親戚のお兄さんに物をせがむみたいに
僕らは子供たちに
あの人はとても素敵なひとだから
神様が自分のそばに置いておきたくなったんだよ
とか何とか
急に苦しい言い訳をしなきゃ
なんなくなる
真顔の本域で
黒服の黒タイで
ガチでバレちゃ駄目なやつさ
笑っちゃダメなやつだ
あいつらは勿論 爆笑さ
雲の上で
神様の横で
こっちを指さして
チョッ
いい気なもんだ
さいごのさいごまでこっちを振り回しやがる
いい気なもんだ
のんきなもんだ
曲目はやがてトルコ行進曲へと変わる
自由詩
ラ・カンパネラ
Copyright
TAT
2018-01-27 20:45:23