ミイラ
1486 106

取り返しのつかないことは
この先の人生どれくらい起きる
涙はもう枯れ果ててしまった
それでも悲しみが尽きることはない

癒えることのない怪我は
この先の人生どれくらい増える
包帯だらけになってしまった
それでも傷口が塞がることはない

砂漠の中を彷徨い歩いている
砂漠の夜は死ぬほど寒い

崩れ去った未来のその先で
安らかな眠りにつくその時まで
死んだように生きていくんだろう
一筋の光も浴びることなく


自由詩 ミイラ Copyright 1486 106 2018-01-24 23:18:46
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