スターフォール
1486 106

手を

宙へと

遠くまで

届くように

手を伸ばして

瞳を閉じたなら

感じられるはずさ

銀河の彼方で輝いた

誰より熱く燃えていた

星達が最後に込めた願い

掌の上で微かに熱を帯びた

小さな光は何かを伝えようと

しているかのように光を放った

それを胸に当てて意識を集めたら

刹那銀河と一体になったかのような

不思議な感覚に包まれて目を開けたら

満点の星空そうだ僕は生きているんだよ

震える心臓は夜風を受けて静かに脈動する

さぁ焚き火を消したらしばしの間夢の中へと

草のベッドに寝転がって風の音を子守唄にして

流星が生み出した湖の辺でミミズクが鳴いている

今夜もまた無数の星星が生まれては消えていくんだ

そして東の空から上る朝の太陽が闇を切り裂いていく

白い馬に乗って駆け出した目指す場所は遠くはないはず


自由詩 スターフォール Copyright 1486 106 2018-01-23 21:37:07
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