街は夜
はるな



うつぶせの 街は夜
わたしはとけて
中指のつめだけが
床にのこった

そのうちに春が来て
夢がながれる
ここにいた爪は
むかし 女のかたちをした
生き物だったと



自由詩 街は夜 Copyright はるな 2018-01-20 08:38:43
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