数多ほこりも愛しかりけり
藤鈴呼


ワタクシの中身は
ワタクシメにも 分からない
見えるのは 表
コインを飛ばした 掌のように
一瞬にして 解読できたら 器用でしょうに
解毒作用のある 高名な飲料を以てしても
流し去る事など不可能な 痛みのように
キリリ カリリ
我が意の腑を 覆い尽くすかの様

さながら涼し気な図体で
スルリンと入って来るから
有り難き存在かと思うけれども
身に染みるのです
時間を掛けた 一言の意味合いが
ずっしりと 積もっては逝く 頭痛の様で

偽物との違いは何でしょう
裏側に書いてある文字を信じて進む
銀色の存在が冷たさを分け与える
金色の太陽など 存在せぬと知って生きる

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自由詩 数多ほこりも愛しかりけり Copyright 藤鈴呼 2018-01-08 10:35:27
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