カレンダーの絵
服部 剛

先月までの重たい日々を
払うように

えい!


カレンダーを千切ったら
なんとまあ
「奥行き深い海の夕焼け」

ただの紙っぺらであるようで
されど紙っぺらであるようで

もしや
世界は捨てたもんじゃない
のでは?

冷たい床の上に裸足で佇む
私の脳内に
深夜の思想が白い弧を描く

午前〇時〇一分  






自由詩 カレンダーの絵 Copyright 服部 剛 2017-12-28 18:19:22縦
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