山と月
灰泥軽茶

月明りに照らされて
山によじのぼって行く人達
小さな粒はきらきら光り暗闇に吸い込まれていく
私も地面をしっかりとつかんで
山と月に包まれて
きらきらとした星々のような一瞬の
喜びと悲しみを放ち
山をよじのぼっていると
うっすらともやが流れてきて
だんだんと太陽の光が生み出されていく
私は嬉しさがこみあげじっとしていると
月はくっきりまだ私を優しく照らしていて
さあさあと言っているようだった





自由詩 山と月 Copyright 灰泥軽茶 2017-12-22 10:52:17縦
notebook Home 戻る