親不知
藤鈴呼

薄紅の空を見上げて
朝焼けなのか
夕暮れなのかを決めるゲーム
喩え 100人の玄人が
これは太陽に非ずと叫んだところで
貴方が認めれば
それは 陽の光となる

クラリネットの音だろう
錆び付いた色合いを連想する
金属臭い息の向こうに
吐き出された空気感
KYは 空気が読めないだけじゃない
汚い私
そう変換してしまえば
何者にも代えがたい悪寒ばかりに
足元を掬われてしまいそうで

佇んだ突起物の下に
吐瀉物が混ざり合う
その泡の向こうに見える雄大な海に
何を翳そうか

七色に輝く 美しい虹の代わりに

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自由詩 親不知 Copyright 藤鈴呼 2017-12-22 09:13:40
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