クリスマスなんか、クリスマスなんか……いまは好きよ、天使だもん!
秋葉竹

《いつでもOK》
サンタより
いちばん大事なプレゼント
くれた日サマー クリスマスイブ

《自嘲の星》
髪 洗う
女は今夜も泣いてない
鏡にむかって キラキラ笑うの

《高いところから見下ろす街並み》
夕陽射す
こころのまんなか あたたかく
人類世界にやさしい風吹け

《どこでも鳴る夢》
鐘が鳴る
幸福色の空の果て
バカバカしいかな 私 きこえる

《きみ、大好きだよ》
今宵こそ
明日を信じて良いのだと
焼肉ほおばり 笑う目 大好き

《歌うたいの瞳は、青かった》
誰よりも?
歌いたいんだ ならいいよ
地獄の 青空 伝えておやりよ



わざわざね、
「地獄の」青空なんて
いう必要、ないよね?
それまでの流れを断ち切ってまで
いいたいこと
なにさ?
浮かれてる場合じゃないって?

クリスマス、クリスマスって
五月蝿いって?
いやいや、
街は、はしゃいで、楽しいほうが、いいですよ。
いろんな歌が街に流れ出して
聴いているだけで、
心うきうきしてくるじゃない?

ただ、
それと、べつのところに
優しい(自分でゆうな)こだわりがあって
むかしの私を、忘れないでね、
むかしの私を、否定しないでね。
あんな
地獄のような日々を過ごしていた
あのときの
凄まじく孤独な体験を
無かったことにだけは
できないよ。

だから、
爽やかに終わればいいのにね、
最後の最後は《地獄》なんて言葉
持って来るんだ、過去のあの
じっと黙って耐えていた
最強だった心を否定しないために。


《僕ら、これから》
やぁ、きみは?
まだダメなのか、ささやかな
よろこびかき混ぜ、ガチャ街で、遊ぼ?

《やあ!ほんとだね!》
どってこと
ないさどんだけあたしの気持ちを
踏み躙っても、「天使だもん!」



自由詩 クリスマスなんか、クリスマスなんか……いまは好きよ、天使だもん! Copyright 秋葉竹 2017-12-16 17:58:39
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