齟齬
のらさんきち
詩というものに憧れてみた
その時から
心は言葉の奴隷になった
紛い物ばかりが見えるこの眼球を
抉り出してしまいたい
記号しか聞かぬこの耳を
削ぎ落としてやりたい
そんな戯言を繰る僕は
下手な嘘が上手くなっていくばかりだ
自由詩
齟齬
Copyright
のらさんきち
2017-12-05 19:04:37