1/365歳、年をとる
のらさんきち

重力に引かれて眠りに沈みゆく
数多の追憶の断片を
けたたましく喚く時計が
力任せに引き戻そうとするものだから
ほら、シナプスが千切れてしまったじゃないか

無垢な朝の光に出会うたび
鏡の向こうに
また少し劣化した僕の貌を見る


自由詩 1/365歳、年をとる Copyright のらさんきち 2017-12-04 07:47:14
notebook Home 戻る  過去 未来