時々、電車で
番田 

休日、時々街の中を歩く。誰もが、自分の時間の中を生きている。そして、そういうふうに、今の僕には見えた‥。もう友達と会わなくなって、どのくらいだろう。女性となんて、プライベートでは会話することもなくなった。しかし、必要ないと言えば、それまでなんだろうけれど‥。自分の価値がどのくらいなのかということを、最近よく考える。最近は、近くの商店街に通帳を記入しに歩いていく時だとか、若いカップルとすれ違う時に。僕は今でも川を見に、電車を乗り継いでそこまで行っていないというわけではなかった。通っているギャラリーがそこにはあったから。しかし、やはり先鋭的な展示がされているスペースだと感心する。いつも、そこに立ち寄ってから、僕は家に帰った。


散文(批評随筆小説等) 時々、電車で Copyright 番田  2017-12-03 23:57:50縦
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