踊り
ふるる

最高に忙しい時期は終わって寂しさが獣のように駆け抜ける胸の真ん中めがけて

午後、やわらかい日差しの中一番で映画に行こうポプコーンを買おうアイドルがかわいいだけの映画でも脇役の個性は光る

走る、足の裏は地面を蹴るし地面が押してもくれていてよかったまだ君は来ていないし泣いてもいない

バイト先が悲しいほど暇で立ってるだけでお金はもらえていい時代なのかな今は

あのとき見たのは幽霊かUFOかっていう経験はきっと誰にでもあって打ち明けられたら仲良くなった証拠

インスタ映えを気にして頼んだ料理が不思議な味でシェフの気合の入れどころを聞いてみたい

僕たちはまあまあ友達だから30年後に会ってもタメ口で話せるよねきっとね



絶望を握りしめるこぶし



結論を言えば

僕たちの爪は色とりどりに光った、握りしめた手の暗闇の中でこそ

河では耐えず子どもたちが流れていて
それを見ながら僕たちはいつだって最高の踊りを





自由詩 踊り Copyright ふるる 2017-11-28 19:55:46
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