七五三
葉leaf



君のために開け放たれた窓は、少しずつ風景を描き始めた。君の中に降ってくる光や闇はとても温かく、純粋な愛情の洗礼を受けている。君は今日、裸足になって歴史の川に足を差し入れた。歴史の川はとてもきらびやかで多くの成分を含んでいる。君はしばらく歴史の浅瀬を歩いた。川はあまりにも多くのことを語っていて、君を清らかに通過していった。

君の話す言葉は意味を持ち始め、豊かな世界に着陸することを覚えた。君の幼い感情はひたすら笑い続けていて、そこには静かな扉が開いているかのようだ。君は太陽や動物や草花と対話し、その対話の内容は私たちには理解できない。君のまなざしはあまりにも柔らかくて、受取人はひとたびそこに包み込まれ、そののちに柔らかく組み立てなおす。

君に贈る言葉などない。君の人生はまだ正確には始まっていないからだ。君の人生は少しずつ揺れ始め、やがて大きな振幅で揺れ動く運動体となる。そこに至らない今日の一瞬を大事にしよう。青春は人生の中で何度も回帰するとしても、幼年は再び戻らない黄金に輝く時代なのだから。



自由詩 七五三 Copyright 葉leaf 2017-11-25 06:50:09
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