みどりいろの電灯
カマキリ

眠りに落ちる薄暗がりで

死神たちは今日もひそひそと話しかけてくる
おまえのおまえの居場所はどこにもないんだよ
適当に風が吹いて
空き缶が何処かに当たる音がする

世の中で一番最悪なリズムで
螺旋階段を落ちていく夢を見る

朝がいつか来なくなって
瞼の裏のバチバチを
それだけが恋しくなったら

風がいつかなくなって
頬を通る刃だけが
それすらも恋しくなったら

宇宙に爪先を浸しながら
星を剥がして夜に貼ろうか

まだ多くの人が毒だと思っている
僕が紡いできたあれこれを
雫のように落としながら
襟を正して一夜の居場所を探している


自由詩 みどりいろの電灯 Copyright カマキリ 2017-11-22 23:55:45縦
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