すなどけいのこい
かんな
さかさまのきみがいて
ぼくはめがはなせなくて
てんきよほうはあめだったのに
そらはいつのまにかはれていて
きづかないのはぼくだけだった
うみとそらのちがいをきいた
きみのなかにみえたのはこどく
そうおもいこんだぼくはながれてくかいがら
こいしをにぎってすなをなげた
みずしぶきとよどみ
しずんだのはおもい
むしめがねにうつるきみを
ちいさいなんておもうぼくは
すりぬけていくひかりのかげにもなれない
こえをださないきみがいて
ことばのむなしさをしって
そのいみをよみとばしたぼくは
いつまでたってもまちぼうけた
自由詩
すなどけいのこい
Copyright
かんな
2017-11-22 22:45:29縦