挨拶
ふるる

前略ごめん下さいませ
彼らは両手を広げてやってくるでしょう
打ち勝つために
ぼくの髪は逆立つ
秋は燃え盛る夕陽と枯れ葉のせめぎあい
アイスをあちこちで売る大人

緑に囲まれた快適な空間を創造
公共財の排除不可能性と非競合性
つまりは全てを受け入れる
彼女が首を傾けてこちらを

見る

かなり無理のある角度

せっかく苦労してそれを手に入れたのだから
早く手離したら
いい次は誰かが叫ぶ
番だ

誰もが誰かに
ストーキングされている昨今
キング牧師の力強さが求められていかがお過ごしですか

君たちは尊い願いを持つべきだろう、
永続的に君たちの中で輝き続ける願い
それはレイ・ブラッドベリが有名な短編の終わりに
メイクアウイッシュ
と繰り返したように?
そうだ

君は僕を頼りにしている
並んで歩けばあのことを思い出す
元気です

実家に帰るといい
あの大好きだった背の高い木(鈴かけの木)はまだありますか
ぼくたちの過ちを冷えた姿見のように記憶している木
組み上げられた記憶は廃墟に降る雨
芳しい山
本当はさらわれていた
願い

ほとんど、いや全部、君たちが必要だと思うものが誰かによってもたらされる
一つの歌
一つの清らかな日もきっと

それでは
答えを言うために明後日帰ります
お目もじ楽しみにしております


自由詩 挨拶 Copyright ふるる 2017-11-21 22:32:21
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