印あかり

鉛を擦った袖が
すっと高い
青空にひらめいて

手を振りかえすと
穂波へ消えていった
あなたを
好いていたんです


あなたの骨の中には
あの青い光が詰まっていて
きらきら きらきら
溢れてきました


それを知っていたら
どこにも行きませんでしたか

知っていながら
行ってしまったのですか


自由詩Copyright 印あかり 2017-11-16 18:22:52
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