視線
乱太郎



白い湯気が十二月の肩をやんわりと叩きます
あとでお疲れ様でしたと
家内の肩でも揉んであげようか
大晦日が近づいてもゆっくりとしていられず
首から上はいまも世間に見られている気がする
キリマンジャロの雪は永遠に溶けない


自由詩 視線 Copyright 乱太郎 2017-11-16 09:34:38
notebook Home 戻る  過去 未来