落ちてしまう
opus

ミサイルが空を行く
ここでは落ちないけど
どこかに落ちるのだろう

空気が冷たくて
少し湿ってる
息を吐くと白くなる
まぶたがひきつる

バイクの排気音が空気に混じる
枯葉が風に流される
野良猫が前足を舐めながらこっちを見る
見んじゃねえよ
そう思いながら、目をこする

手のひらが触れた温もりが
辛いこともあるのだ
その頰の白さが
目に痛いこともあるのだ

願わくば、このままで
願わくば、そのままで
そうであれたら



自由詩 落ちてしまう Copyright opus 2017-11-14 21:43:02
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