美術館の恋
しょだまさし

今日も美術館に行った


そしたら
またあの子に会った
いつ見ても綺麗だ

美術館の良いところは
展示されている作品
だけではなく
全てが、そう
窓も階段も案内版さえも
清楚に佇んでいて
そしていつまでも
変わらず在るということ

美術館好きは僕以外にもいる
多くは年配の方だ
身なりもきちんとしていて
好ましくてこの場にふさわしい
とも言える、僕だって
その中の一員だろうと思う

例の少女とまた会った
その長く梳かれた髪は
神々しささえ感じる
恋をしてしまいそうだ
いやもう落ちているのかな
僕は君のことが…

いつの間にか
傍らに寄った
見知った老人が
話しかける

「あなたは本当に
あの子が好きなんだね
良い作品だものね
でも仕事はしっかり頼むよ
警備員さん」


自由詩 美術館の恋 Copyright しょだまさし 2017-11-14 21:30:53
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