「風の止まり木」 五首
もっぷ

夕星ゆうずつの夕より深い夕が来て十一月の宙の産声


箱舟の群れが港を離れゆく未明という名の時間ときの幕間


金と銀そしてこちらは銅の夢おさない日日のトラウマが問う


三日月に腰掛けて見るこの星の瑠璃色想うウサギ小屋の窓


夫亡き後わがかなしみのひとしおの波のまにまに浮かぶアネモネ



短歌 「風の止まり木」 五首 Copyright もっぷ 2017-11-10 22:48:10縦
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三十一文字の童話『flip side』