曇天サーカス/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外
こうだたけみ

生活は、明転しつづけているけれど自然過ぎて気づかれない木馬は、煌びやかな光を放ち回転するファンファーレ、流れつづけていれば腐らないってほんとなの水が、八十パーを占める身体きよらかであれ永遠の、愛があるかどうかなんてのはもうどうでもよくてその手を、離さないで離れないで迷子探しは御免です。テス、テス、ただいまマイクのテスト中、〈ほんじーつーはー、ご来園、誠にありがとうございます、間もなく、閉園のお時間となりまーす、またのご来園を、心よりお待ちしておりまーす〉ふいに、生活が暗転して私が不在、予定を確認いたしますので少々お待ちください、エリーゼのために、耳から流れ込む音が渦を巻いて霞む思考、速度についていけないまま空中分解するブランコの、雨曝しの破片を握ってつきさすテント、拍手喝采、溢れ出す人の波、どこへ行ったのみんなここにいたのね曇天サーカス。


自由詩 曇天サーカス/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外 Copyright こうだたけみ 2017-11-08 12:56:42
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