任意性のある行為
間村長

単色ではなくて
二色の菊だと気付いたのは
カラフルな菊だと詠んだ
すぐ翌日だった
去年の写真が残っているし
正しくはカラフルな菊ではなくて
二色の菊なのだが
とにかく「単色」と「カラフル」と言う語を
使って短歌を詠んだ事だけは
確実で母がうんちにいらついて
プリントを投げつけて
風圧を私の腹に与えたり
今日もおでんの残りの
豚のホルモンを食べていたのは
どうでもよかった

うんちはヤクルトの販売員が
置いて行ったプリントに書いてあった内容で
母は今週はヤクルトを買わなかった
先週か先々週は買っていたので
恐らく母は自分の任意性のある行為に
イラついていたのだと思う


自由詩 任意性のある行為 Copyright 間村長 2017-11-06 23:33:09
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