生きる、それは奇跡
無限上昇のカノン

生きていることが 
当たり前のことではないと気付いて
背筋が寒くなる
命のやり取りを
あまりにも簡単にやってきたから
私は何も気が付いていなかった
死んでしまったら
もう それでお終いだということに
まったく気が付いていなかった

生きていることは
奇跡の連続が織りなすことで
歯車が一つでも動かなくなれば
そこで崩壊してしまう
軽い気持ちで命をやり取りしてきたから
私は何も気が付かなかった
ああ 生きているということは
苦行の連続ではあるが
それ以上に素晴らしい何かを
運んできてくれる

私は二度と
命を玩具おもちゃにしない
取引の道具にしない
生きていることが
当たり前のことではなく
奇跡の連続であることに気が付いたから



自由詩 生きる、それは奇跡 Copyright 無限上昇のカノン 2017-11-05 21:02:49
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