敗荷
もっぷ

階段を上り切るともう
下りの螺旋階段
今度はどんな命を戴くのだろう けれど
ほんとうは ほんとうを言っても良いのなら
――永遠の両翼が望みです
もしもその価値が私にないのなら
神さま真夜中の孤独を抱きしめてください
青空の下で私と手を繋いでください
そして――

私から言葉を奪ってください、十一月五日未明。



自由詩 敗荷 Copyright もっぷ 2017-11-05 03:36:18
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