その夜の、三日月の
noman

誰もが
待ち望んでいた夜
その月の色
その空気の匂い
その風の温度
あまりにも整然と
満ち足りていて
涙の形でさえも
完璧な造形で
誰も
何も
それが夜なのかでさえも
気にしなかった
その夜の
その月の手触り


自由詩 その夜の、三日月の Copyright noman 2017-11-03 09:33:09
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