謎のベールにつつまれながら
絶景のなかで

その役割を
終えようとしている紅葉たち


ゆく秋をカラフルに色づけ
もえあがる


どうして
紅葉するのかは
いまだに謎のまま

その神秘的な役割に
こころ惹かれる


春に生まれ　この時まで
太陽のめぐみを
樹木の本体にとどけ

そしていま
厳しい冬を乗り越えるため
たくわえられた栄養を
本体に返し

枝をはなれ　落ちた後もなお
ミミズたちを育て

また　堆肥となって
森におんがえしをする


しかし　どうして
紅葉するのか

毒蛇が
鮮やかな色彩や模様で
警告するように

鮮やかな色づきは

害虫たちへの
警告かもしれない
(現在　最も新しい説)


すべてに無駄が無い
樹木の守りびと

森の守りびとは


謎のベールにつつまれながら
絶景のなかで

その役割を
終えようとしている