あのこが僕を笑うのをやめて
人生についてちゃんと考えるようになった
そんな苦情が
僕の家のポストに殺到するようになった

素晴らしい兆しだよ！
笑いながらつぶやく
そんなラッキーが君にも訪れればいいな
ところで今何時？寝なきゃ

シミだらけのシャツが
急に恥ずかしくなったり
変な方によじれた前髪じゃ
誰かと一緒に居ちゃダメなんだって
確信したり
んなことで僕に電話してくるのはやめなよ
君が惨めな気分を味わうなんて
僕だって辛い
こんな悲しいことを
今日は口にしなくちゃいけない

素晴らしい兆しだよ！
きっとすぐそこに晴天が覆う
美しい場所が待ってるんだ羨ましくて悲しいよ
ところで今何時？寝なきゃ

誘われない場所から届く手紙
喜ばれないギフトの
宛先だって覚えてる
世界中みんなくたばっても
蘇生を確約された保険証書
今日も更新通知が届く
”みんなはそうした。おまえはどうする？”
捺印と署名は僕がどうするべきがわかってる
みんなわかってる
みんなに入れないまま今ここにいる

素晴らしい兆しだよ
バケモノがひとり増えるたび
僕の中のハリネズミが一匹消える
新しい全てが
含まない場所で
今日僕が僕であることを
みんなではないことでしか証明できない