星を眺めて
無限上昇のカノン

縁側に転がってみれば
満天の星空
その輝きの一つ一つが
何十年も何百年も前のものだと分かってはいても
今、この星々は
消えてしまっているのかもしれないと分かってはいても
その美しさから目が離せない

縁側は寒く
天体観測には不向きで
私はくしゃみを一つする
流れ星を探してみてもなかなか見つかるものじゃない
流れ星は星ではなくて
地球の重力に引き寄せられた隕石が
大気の摩擦で燃えている姿だと
教えてくれたのは誰だっただろう

私の心も流れ星のように
燃え尽きてしまえば
全ての悩みから解放されるのに
満天の星空を眺めて
ため息をつく
そろそろ寝ないといけないけれど
美しい星空が目の前に浮かんで眠れない


自由詩 星を眺めて Copyright 無限上昇のカノン 2017-10-31 10:31:38
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