せかいでこどく
秋葉竹

せかいでぼくいがい
しあわせな顔して笑ってる
ゆめのなかでもつまずき
たちあがっては卑しい笑いをうかべる

かつて黄金(きん)色にかがやき
ぼくをみたしていた未来の理想は
さらさらさら さらさらさら という
かすかな音をたてて崩れてしまった

こころゆたかに生きるほうほう、なに?
だれと生きればしあわせなんだろう?
すべての痛みをちの涙にかえても

すてさってはいけない真実はあるのか?
わからないなりに 探そうとして
きょうもまた 両眼はかわく
悲しみの雨のなかでも

せかいでぼくいがい
しあわせなんだろうな?
だったらぼくだけは
ほんとうの傷をしっているってこと?

さらさらさら さらさらさら
崩れゆくゆめの城をなすすべなくながめ
ぼくのあけない夜がいつまでもつづく悪夢さ
嫌なのは ただ はなしあいてがいない寂しさ、さ


自由詩 せかいでこどく Copyright 秋葉竹 2017-10-29 22:49:11
notebook Home 戻る  過去 未来