テレビが愛だった
吉岡ペペロ

くだらないことしてレッテルはられても

練習ではいたいけな演者が一生懸命

頭のてっぺんから前髪たらして

カツラみたいな顔してシャウトしている

バス停のよこを過ぎていく

夜の住宅街にひとを見つける

あたらしいひとたちが笑っている


昔をひっぱりだしても

今とはくらべさせない

叩き出そうとする手は

十月の蛍光灯のしたで

虫もいないような孤独


くだらないことしてレッテルはられても

練習ではいたいけな演者が一生懸命

頭のてっぺんから前髪たらして

カツラみたいな顔してシャウトしている

バス停のよこを過ぎていく

夜の住宅街にひとを見つける

あたらしいひとたちが笑っている







自由詩 テレビが愛だった Copyright 吉岡ペペロ 2017-10-29 21:36:50
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