うつくし声のとどくあさ
秋葉竹

ゆめへ行きたいという声が聞こえる

ひとりがかなしい雨のよる

とおい旅にでるのはいましかないと

たましいのいちばん深いところで

『天国』の文字が点滅する

あかいろの危機をつたえるりゆうで

あいを追いたいといううつくし声

あなたに逢えない雨のあさ

つらい人生なんかかつてしらないと

できかけのたましいのあんいな

『好き』の感情が大声をあげる

晴れ色のきもちをただあなたに伝えたくて

雪色のきれいな青春というさすらいの日々を

とおくからながめてはうつむくだけ

『好き』がかなうゆめはね、

ゆめだからオレンジ色の鮮やかな情熱を

私の恥ずかしい傷口にすりこもうとして

あまりの痛みにもうやめてと叫ばせたりする

涙をながすすがただけ

けっしてだれにもみつからないこと

それは私のさいごの矜持(プライド)

「泣きたいときは笑おうときめた」

ゆめへだって 行けなくてもいい

ただこのこころねをたいせつに生きよう

このよでだって 報われなくても

ただこのこころねをたいせつに生きよう




自由詩 うつくし声のとどくあさ Copyright 秋葉竹 2017-10-28 06:30:25
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