ひかりの棒
服部 剛
来春、息子が通うであろう
養護学校を見学する
教室の窓外から
先生に笑顔があるか、見る
こども達に笑顔があるか、見る
言葉を話さず無垢にも笑う
息子をあずける豊かな場かを
廊下の壁に貼られた
女の子の絵の中に
ひかりの棒がつきぬけている
細い尾に、火花を散らして
一瞬につらぬくものが
僕もほしい
自由詩
ひかりの棒
Copyright
服部 剛
2017-10-26 17:31:02縦