嘘にまみれた世界で
秋葉竹

なぜととう
ものもなく、
石ころの
ごとくあれ、
この世界
広すぎて、

あなたはどこに
いるのでしょう?

なぜととう
ものもなく、
ひとりのわたしは信じている、

だれが切っても
わたしの気持ちは
ダイヤモンドより傷つかない

あなたの「好き」にこのみをゆだねたのは
さいごの傷つかないじぶんを知っているから

なーんて、ね、
つよがりばっかだけど
つよがらなくなりゃもはやそれまで、でしょ?

石ころの
ごとくってわかるよね?
らいく あ すとーん
ローリングなやつならいうことなし。

こころふるわすろっくのかたまり
くめども尽きぬ、無限のたましい
ころがる石ころどこへ行く?

そのようなわかりやすい
不屈のころがる石ころが好き、

あなたの人生まだまだこれから?

この世界ひろすぎて、
こんどはいつあなたに会えるかわからない

そんな風にみえないからね、
こころかくしているの。

あなたはどこにいるのでしょう?

こんな、あたたかく、ひかりにみちた、美しいやさしさにくるまれながら、あなたは
「こんな世界はだれもほんとうのことをいわない。
こんな、嘘にまみれた世界では、私の横は
暗黒の堕天使の指定席。」
と、厨二病ぜんかいの黒い独り語りを「くち」にする

とく、
神もご照覧あれ、
私のこころはまよわない。

あなたの
ひとみを欲します。

あなたに
みつめてもらいたい。

なぜととう
ものもなく、
石ころの
ごとくあれ、
この世界
広すぎて、

あなたはどこに
いるのでしょう?



自由詩 嘘にまみれた世界で Copyright 秋葉竹 2017-10-25 21:24:30
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